<div> <b><font face="times new roman">BEETHOVEN</font></b> </div> <div> <b><font face="times new roman">SONATA NO. 5 IN F MAJOR FOR VIOLIN AND PIANO, Op. 24("Spring")</font></b> </div> <div> <b><font face="times new roman">SONATA NO. ６ IN F MAJOR FOR VIOLIN AND PIANO, Op. 30, No. 1</font></b> </div> <div> <b><font face="times new roman">Joseph Szigeti, Violin; Mieczyslaw Horzowski, Piano</font></b> </div> <div> <b><font face="times new roman">(日）COLUMBIA WL 5113</font></b> </div> <div> <br> </div> <div> 第5番「春」は盤鬼西條卓夫がその生涯にわたり「名曲この一枚」として推奨していた。この盤の初出は1954年10月で、藝術新潮11月號で盤鬼にはいつもになく長々しい次のやうな讃辞を些か熱を帯びた筆致で呈していた。 </div> <div> 「陳腐な名曲スプリング・ソナタのシゲッティを聽いて見給え。成る程スプリング・ソナタの天下の名曲である所以がよくうなずける。・・・（後略）嘗て聴いた事のない美しいスプリングにしている」。 </div> <div> <span>爾来、10年を経て1964年発行「名曲この一枚（文藝春秋新社）」のなかで「その他ベートーヴェンのこの分野では、シゲッティが高度に内容的で頭抜けている。特に『第五番（春）』が良い」と書いている。</span> </div> <div> <span>更に10余年が過ぎた1976年、10月新譜のウィウコミルスカ盤（裏面はブラームスのソナタ第三番）を酷評した後「ベートーヴェンは、シゲッティ、ブラームスはデ・ヴィートゥを推す。前者は高邁で渋く、・・・」と記しそのシゲッティの演奏に対する決定盤的評価に全く変りはない。</span> </div> <div> 当出品ＬＰは本邦プレス盤であるのは米国オリジナルプレス盤よりサーフェス・ノイズが遥かに少ないからである。盤面両面には全く瑕のやうなものは見当たらず、念のため試聴するもクリックノイズ等の発生は皆無である。 </div>