<span style="COLOR: #202122;">フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より</span> <div> <div> <font color="#202122">『</font> <span style="COLOR: #202122;">この世界の片隅に</span> <font color="#202122">』（このせかいのかたすみに）は、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">2016年</a> <font color="#111111">公開の</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">日本</a> <font color="#111111">の長編</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">アニメーション映画</a> <font color="#111111">。</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">こうの史代</a> <font color="#111111">の</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">同名漫画</a> <font color="#111111">を原作に、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">片渕須直</font></a> <font color="#111111">が監督と脚本を務めた。制作は</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">MAPPA</a> <font color="#111111">、配給は</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">東京テアトル</a> <font color="#111111">。2016年</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">11月12日</a> <font color="#111111">に日本国内63館で封切られた後、公開規模を累計484館（</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">2019年</a> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">10月31日</a> <font color="#111111">時点）まで拡大し、2019年</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">12月19日</a> <font color="#111111">まで1133日連続でロングラン上映された。この記録は、日本国内の映画館における中断日のない連続上映としては洋画・邦画含めて史上最長である</font> <font color="#111111">。累計動員数は210万人、興行収入は27億円を突破し、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">ミニシアター</a> <font color="#111111">系作品としては異例のヒットを記録した</font> <font color="#111111">。また公共ホールなど約450の会場で上映会が行われ（2018年1月時点）</font> <font color="#111111">、日本国外では世界60以上の国と地域で上映される。</font> </div> <div> <font color="#111111">本作品は第90回</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">キネマ旬報ベスト・テン</a> <font color="#111111">日本映画第1位、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">第40回日本アカデミー賞</font></a> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">最優秀アニメーション作品</font><font color="#2d2d2d">賞</font></a> <font color="#111111">、第41回</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">アヌシー国際アニメーション映画祭</a> <font color="#111111">長編部門審査員賞、第21回</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">文化庁メディア芸術祭アニメーション部門</a> <font color="#111111">大賞などを受賞した。監督の片渕は、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画監督賞、第59回</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">ブルーリボン賞</a> <font color="#111111">監督賞、第67回</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">芸術選奨</a> <font color="#111111">文部科学大臣賞など</font> <font color="#202122">を受賞。またチームとして第65回</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">菊池寛賞</font></a> <font color="#202122">を受賞した。</font> </div> <div> <span style="COLOR: #202122;FONT-STYLE: ITALIC;">「</span> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">この世界の片隅に&nbsp;あらすじ</font></a> <span style="COLOR: #202122;FONT-STYLE: ITALIC;">」</span> </div> <div> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">太平洋戦争</font></a> <font color="#202122">中の1943年（昭和18年）12月、18歳の浦野すずが草津の祖母の家で海苔すきの手伝いをしていると、突然縁談の知らせがくる。急ぎ帰宅したすずが覗き見たのは、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">呉</font></a> <font color="#202122">から来た</font> <span style="COLOR: #202122;">北條周作</span> <font color="#202122">という青年だった。翌年2月、呉の北條家でささやかな結婚式が挙げられ、すずの新しい生活がはじまる。すずは周作とどこかで会った気がするが思い出せない。傍目には不器用で、いつもぼんやりしていて危なっかしく見えるすずは、北條家で失敗を繰り広げては、小姑の</font> <span style="COLOR: #202122;">黒村径子</span> <font color="#202122">に小言を言われる毎日を過ごすが、径子の娘である姪の</font> <span style="COLOR: #202122;">黒村晴美</span> <font color="#202122">には懐かれる。戦時下で物資が不足し、配給も乏しくなる一方、すずは持ち前のユーモアと生活の知恵で、食料に乏しい日々を乗り切り、次第に北條家やその近所の人々に受け入れられていく。</font> </div> <div> <font color="#202122">ある日、すずは闇市からの帰り道、迷い込んだ遊郭地で</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">遊女</font></a> <font color="#202122">の</font> <span style="COLOR: #202122;">白木リン</span> <font color="#202122">と知り合い友達のような間柄になる。すずは、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">栄養不足</font></a> <font color="#202122">が原因で</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">なかなか子供ができないこと</font></a> <font color="#202122">が判明し悩むが、リンの「この世界に居場所はそうそう無うなりゃせん」という言葉に救われる。だが、すずは幾つかの断片的な状況から彼女が周作の元恋人であったことに勘づき、複雑な思いを抱えることになる。そんなすずの元に、ある日かつて互いに憎からず想う相手だった幼馴染・水原哲が訪れる。水原との再会によって、すずは自分の心が既に周作に向いていることを改めて自覚すると共に、余計な気を回して水原と自分を引き合わせようとした周作に対して疑念を深める。すずは遊郭までリンに会いに行くが会えず、討ち入りと勘違いされて追い返されそうになるものの、対応してくれた病床の遊女</font> <span style="COLOR: #202122;">テル</span> <font color="#202122">を得意の絵で励ます。後日、すずは桜の花見で再会したリンから、テルはあの直後に亡くなったと聞かされる。リンはすずに、秘密を他人に知られることなく独り占めにして死ぬのも一種の贅沢だ、という旨の死生観を語る。</font> </div> <div> <font color="#202122">やがて日本の戦況が劣勢になり、軍港の街である呉は</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">1945年</font></a> <font color="#202122">（昭和20年）3月19日を境に、頻繁に</font> <font color="#000000"><a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">空襲</font></a>を</font> <font color="#202122">受けるようになる。それでも戦時下の日常を明るく過ごそうとするすずだったが、同年6月22日の空襲で、通常爆弾に混ぜて投下されていた</font> <font color="#000000"><a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">時限爆弾</font></a>（<a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">地雷弾</font></a></font> <font color="#202122">）の爆発によって目の前で晴美を亡くし、自らも右手を失ってしまう。意識が戻ったすずは、晴美を守れなかったことを径子に責められる。同年7月1日の空襲では呉市街地が焼け野原となり、郊外にある北條家にも</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">焼夷弾</font></a> <font color="#202122">が落下する。見舞いにきた妹の</font> <span style="COLOR: #202122;">すみ</span> <font color="#202122">は、江波のお祭りが行われる8月6日に広島の実家に帰ってくるように誘う。すずはすみと軽口を叩き合いながらも、人の死が日常となったこの世界に順応しつつある自分こそが歪んでいるのだという思いを抱き、世界が左手で描いた漫画のように歪んでいると独白する</font> <font color="#202122">。周作との間柄もリンに対する嫉妬でぎくしゃくしており、北條家での居場所を失いつつあったすずは、機銃掃射から守ってくれた周作に、広島に帰ると訴える。</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">8月6日</font></a> <font color="#202122">の朝、病院の予約があるという理由で帰郷を遅らせたすずは、径子と和解して翻意し、北條家に残ることを決意する。結果としてすずは、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">その日に広島市へと投下された原子爆弾</font></a> <font color="#202122">による被爆を免れるが、爆心地から約20キロメートル離れた北條家でも閃光と衝撃波が響き、故郷の広島方面から立ち上る</font> <font color="#000000"><a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">巨大な雲</font></a>を</font> <font color="#202122">目撃する。</font> </div> <div> <font color="#000000"><a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">8月15日</font></a>、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">ラジオ</a> <font color="#111111">で</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;">終戦の詔勅</a> <font color="#111111">を</font> <font color="#202122">聞いたすずは、</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">一億玉砕</font></a> <font color="#202122">の覚悟とは何だったのかと激昂して家を飛び出す。裏山の畑からふもとに</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">太極旗</font></a> <font color="#202122">がひるがえるのを見たすずは、それまで正義の戦争と信じていたものの正体が、ただの</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">暴力</font></a> <font color="#202122">に過ぎなかったことに思い至り、「何も知らないまま死にたかった」と独白し泣き崩れる。</font> </div> <div> <span style="COLOR: #202122;">11月、すずは周作の案内で呉の市街地に出かけ、かつてリンのいた遊郭が空襲によって跡形もなく破壊されているのを目の当たりにし、秘密ではなくなってしまった夫とリンとの関係とその過去に想像を巡らせる。12月、すずは呉の軍港で、軍艦が好きだった晴美が死の直前に覗き見ようとした先に、水原の乗艦であった軍艦</span> <font color="#000000">（<a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">重巡洋艦青葉</font></a>）</font> <font color="#202122">が大破着底しているのと、その傍に佇む水原を見かけるが、話しかけることなく去り、自分がこの世界でもう会えない人たちの記憶の器として在り続けるという決意をする。</font> </div> <div> <font color="#202122">翌年1月、すずはようやく広島市内に入り、草津にある祖母の家に身を寄せていたすみと再会。すずの両親は既に亡くなっており、すみには</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">原爆症</font></a> <font color="#202122">の症状が出ていたが、すずは治らなければおかしいと彼女を励ました。</font> </div> <div> <font color="#202122">焼け野原となった広島市内で、すずは周作にこの世界の片隅で自分を見つけてくれたことへの感謝を述べる。そこへ</font> <a href="javascript:void(0);" style="COLOR: #326CA6;"><font color="#000000">戦災孤児</font></a> <font color="#202122">の少女が現れ、すずに縋って離れなくなった。二人は少女を連れて呉の北條家に戻る。空襲に怯える必要がなくなった呉の夜には街の灯りが戻っていた。</font> </div> <div> <font color="#202122"><br></font> </div> <div> <font color="#202122">こんな時代に生きて来たすずと家族。だからこそ少しでも心がホッコリすればとジオラマ風にアレンジしてみました。</font> </div> <div> <font color="#202122">ノスタルジア、小生もそんな気持ちになるのは歳のせいだろ</font> </div> </div>