コレクションとして保管しておりました4代目東作の高弟で、竹の目利きは当代一と言われた東光・小判東作のダブルネーム銘の中通しハゼ竿です。東作取扱の竿は通常は東作のランク付けの焼き印のみですので、作者の銘があるダブルネームの竿はかなり珍しい竿かと思います。金ラベルB級と言われる小判東作自体も独立した直系の高弟の手による高級仕様の竿です。本竿手元は節が詰んだ姿の良い淡竹の根材・本体部は節間の乱れない布袋竹の良材で組まれております。特に穂先は強度のある12節の古竹の布袋竹が用いられております。節間の手元から穂先にかけた徐々に短くなる材でかなり良い材です。穂先の手元1節目と2節目の間には古竹にのみ付くテッポウ虫の虫穴がありますが、竹の強度には影響なく古竹の証として珍重される物です。作り・塗も良く糸巻きと本体中通し部の間にはガイド役となる作りの良い小さなボンボリ・竿尻は硬木の石突きのパーツが付いております。塗も茶系の丁寧な塗りに黄色の極細の覆輪書きが施され熟練の技が発揮されております。状態も良く糸巻きと穂先の口金に多少のくすみと錆があり、本体部は軽い擦れ程度となります。口部の割れや変形・穂先の曲がり・化粧塗の劣化等は有りませんので、そのままご使用できます。仕様は全長実測1.98ｍ、手元長106ｃｍ、穂先部長103ｃｍ（差込部含む）、重量63ｇとなります。出品にあたり蛍光グリーンのナイロン糸2.5号を巻きましたのでそのまま使用できます。穂先部の詰まりもありませんので、スムーズに糸の出し入れができます。付属は有りあわせの竿袋となります。希少な竿で、コレクションにも良い竿です。発送は頑丈なボイド管に入れて、140サイズでの対応となります。