<div> <span>&nbsp;</span> <span>1910</span> <span>年頃の</span> <span>Western Electric</span> <span>製、紫エナメル導体から鍛造及び削り出して製作したコンセントプラグに、最高の音質とローコストの両立を目指して住電</span> <span>HST</span> <span>ケーブル（住電日立ケーブル）製、</span> <span>IV</span> <span>単線２</span> <span>mm緑色</span> <span>（２</span> <span>sq</span> <span>相当、</span> <span>600V</span> <span>ビニル絶縁電線）をツイストペアに縒り合わせた後に熱収縮チューブにて覆った自家製ケーブルと、</span> <span>Bulgin</span> <span>社（英国）製のインレットプラグを配線した単線ツイストペア電源ケーブルです。また、敢えて精度の高い加工や音質や性能に影響しないコストのかかる仕上げや装飾は行っていません。本品は配線作業などが不要なため、お手元に届いたらすぐにご使用頂けます。</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>このケーブルもエージングによって音が変わります。初めは雑然として中音域に付帯音が付いたり音が籠ったり、特に通電初期の単線に特有の「嵐の前の静けさ」のような聴こえ方になる場合もありますが、やがて整然として鮮やかで自然な濃く力強い演奏や歌い手の神髄が心に届くような音になります。また聴感上の過渡特性が凄く、ドラムなどのアタック音は非常に鋭く、かつ力強く、残響音など微細な音も何処までも澄み切った空間に極めてリアルに再現します。ライブ音源などではボーカルがマイクを握って歌っている様子など生々とよく伝わってきます。この辺りは市場に流通している物や素材の削り出しだけでは得られず</span> <span>WE</span> <span>銅の鍛造による効果と考えられます。こういった異次元の扉が開いたような凄みのある音は自作アンプなどの調整中に突如現れる事があり聴く人を驚かせますが、殆ど例外なく或る日忽然と消え、その後、何処をどう調整してもふたたび再現出来る事は極めて稀です。しかし本品はケーブル全体としてもこの現象が顕著に現れ、しかもこの状態で恒久的に安定します。現在市場に流通している銅素材から同様の物を作っても期待した効果は得られませんでしたので、当時の</span> <span>WE</span> <span>の銅と現在の銅では音質的に違う事は確かなようです。</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>また以前出品していましたベルデンのケーブルとフルテックのインレットを採用したものと比較すると本品の方が音質的に濃密で、通常でも電源ケーブルに単線を使用しますと特に中低域の力強さが増しますが、更に単線を縒り合わせた事で中音域から高音域にかけても充実し、特筆すべきは音にしっかりした芯がありボーカルの音像も極めてリアルです。</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>ところで単線</span> <span>IV</span> <span>２</span> <span>mm</span> <span>緑色はもともと国内の電気工事などで多用される信頼性の高い接地配線用の電線です。この電線は他の出品物やそれ以外の用途でも使用する事からこの度、勤め先の取引先より市場価格の</span> <span>50%</span> <span>以下の値段で１巻</span> <span>300</span> <span>ｍほど購入致しました。オーディオの電源ケーブルとして使用した際は平行に配線しただけでも単線特有の低域に力感と安定感のある均一な音質を備えています。また</span> <span>L</span> <span>相と</span> <span>N</span> <span>相の２本の電線を縒り合わせる事で電磁誘導による外来ノイズの打ち消し効果も得ています。静電シールドは設けていませんのでシールドによる音質変化に違和感のある方々にも安心してご使用頂けます。一般的に電源ケーブルとして導体のサイズがこれ以上太いと音質が低域寄りになり、細いと高域寄りになるためそれによって音質の調整も可能ですが、2mmであれば殆どの場合そのままの状態で引き継ぐ事が可能です。電源ケーブルは単線の方が聴き取り易いパートも確かにありますが、例えばバックのストリングスなど逆に縒り線でなけれが音楽として聴けない表現もあったりするので、そういったところまで踏み込んでの評価となると、どちらが良いかは一概には言えませんが、単線の方が音量を上げても音質的に破綻しにくく総合的に良い場合が多いです。</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>プラグ側のハウジング及びブレード取付ベースは現在市販されている弾力のあるゴム製です。（パナソニック</span> <span>WF75159 </span> <span>国産）</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>インレットプラグは真鍮製無メッキ電極ですが、元々付いていた真鍮ネジを敢えて鉄製三価クロメートメッキ及び鉄製無メッキネジに交換する事で音質の擦り合わせ調整を行っています。</span> <span>電極が真鍮無メッキの場合、同じ真鍮無メッキネジや銅のネジではスピード感に乏しく、生々しさや臨場感、高揚感といったものまで失われてしまいます。（</span> <span></span> <span>出品物の画像は調整途中のため</span> <span>N</span> <span>相側がまだ真鍮ネジです。また出品物はL相側のネジをJIS規格M3ビスから加熱処理したものを実装しでいますので表面にクロメートの酸化物が残っています。）</span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>余談ですがニッケルや鉄を避ける方式が主流のようですが、例えば真空管のプレート（陽極）は殆どニッケルで出来ていますし、真空管アンプのトランス類のコアは成分や組成の違いこそあれ本質的には鉄です。</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>もしいつまで経っても音が刺激的すぎる場合はプラグ側に付いている鉄製ケーブルクランプを外してみてください。特に大型ホーンシステムや口径が</span> <span>16cm</span> <span>以上のフルレンジスピーカー、或いはアンプの電源として整流管やセレン整流器、</span> <span>SiC</span> <span>、最新式のスイッチングレギュレータ。</span> <span>ヒーターを交流点火などでお使いの場合、電路中やその周辺に「ある程度の鉄」が含まれていないと微細な音まで埋もれてしまい、腑抜けた音になる場合があるため敢えて付けた状態で出品しています。</span> </div> <div> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>画像の製作途中に撮影した残りのエナメル導体などは付属しません。</span> <span></span> </div> <div> <span>大型ホーンシステム、口径</span> <span>16cm</span> <span>以上のスピーカーや或いは良質のヘッドフォン、据置型のアンプ類をお使いの方々に是非お勧め致します。</span> <span></span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>&nbsp;</span> </div> <div> <span>仕様</span> <span></span> </div> <div> <span>ケーブル：住電</span> <span>HST</span> <span>ケーブル&nbsp;</span> <span>IV</span> <span>単線２</span> <span>mm</span> <span>（</span> <span>2sq</span> <span>相当）２芯ツイストペア、長さ約</span> <span>1.</span> <span>５ｍ</span> <span></span> </div> <div> <span>プラグ：２極</span> <span> WE</span> <span>銅鍛造ブレード</span> <span></span> </div> <div> <span>インレット：</span> <span>3</span> <span>極インレット</span> <span></span> </div> <span>備考：アース、接地線なし</span> <br> <br> <span>（2024年 1月 19日 10時 51分 追加）</span> <br>極性に関しましてプラグ側はアース付き三極プラグからアースプラグを取り除いたもので、アースプラグ用のスリットがそのまま残っています。その位置から極性を判別できます。 （ピン配列はプラグ側はJIS規格に準拠、インレット側はIEC規格に準拠）