ラミレス三世の全盛期1972年製、希少なハカランダ単板 プリメーラ 1a <br> <br>落下、もしくはそれに準ずる大きな衝撃を受けたことによる破損の補修歴があります。 <br> <br>補修の際にトップ全面にオーバーラッカーが行われており、その塗装も表面上ダメージがあります。 <br>この年には製作者を示すスタンプは廃止され、製作者は番号で示されてます。このギターはＮｏ．4 <br>(Carmelo Llerena Martnez) <br> <br>いろいろ補修歴のある楽器ですが、もともとは老舗のクロ○ワ楽器さんで中古販売されていたもの。(期限切れの保証書もあります。) <br>キッチリ楽器として問題なく使用出来ます。 <br>外観をそれほど気にせずお手頃な価格で、楽器のスペック及び機能性を重視し、演奏性の良いハカランダのラミレスをお探しの方にはもってこいかと思います。 <br>ぜひこの機会をお見逃しなく！ <br> <br>【スペック】 <br>年式 ：1972年製 <br>表板 ：杉 <br>側裏板　：ハカランダ <br>弦長 ：664mm <br>ナット幅：53.5mm <br> <br>【修理箇所詳細】 <br>落下か何かの大きな衝撃が加わったことにより、１弦側寄りのボディートップ下部からサイド板にかけてかなり大きく破損していた模様です。 <br> <br>①割れ目を可能な限り合わせて接着し、足りない部分は別の木が埋められ、5点ほど等間隔に補強のためと思しき埋め木が施され、さらにボディー内部には補強パッチが2カ所に貼りつけられ、外れてしまった一番外側のブレーシングも貼り直されているようです。 <br> <br>②ボディートップの一弦側の指板横あたりにも割れ補修歴と思われる黒い筋が見受けられますが、こちらには補強パッチは貼られていませんでした。 <br> <br>これら一連の木部の補修を行ったのち、ボディートップ全体とボディーサイド下部に塗装を塗って仕上げてあるように見受けられます。 <br> <br>弦高は12F上6弦側で約4.8mm、1弦側で約3.0mm。若干高めですが個人的にはクラシックギターの弦高としては好みの高さです。ラミレス出荷時はもっと高かった筈です。サドル高にも若干余裕があります。ネックはわずかに順反りしておりますが、理想的な範囲内です。