ご覧頂き有難う御座います、フルレンジの名機とも名高いスピーカーSANSUI SP-LE8Tの出品になります、かなりの熱いファンの方が多いスピーカーでコレじゃないと醸し出せない音質や雰囲気が存在するとも言われてます、 <br> <br> <span></span> <br> しかしながら弱点も存在するのは事実でどうしても中低域に山が出来てしまい独特の癖があります、相対的に高域と低域が引っ込みがちです、当方普段は4301が大好きでよく研究の為レストアとカスタムをやってますが今回はLE8Tに以下説明する内容を施したらどこまで良くなるか試したく製作に乗り出しました、 <br> <br> <span></span> <br> <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/202103201911374a6.jpeg" alt="202103201911374a6.jpeg"></a> </div> 先ずはボイスコイルですが、純正品は放熱孔が空いていますがリコーン品は空いていません、厳密に言えばストローク時にボイスコイルの内外の圧力差がうまれます、コレを均一化させる為に同じ位置に穴あけ加工を施しました <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/202103201915207a8.jpeg" alt="202103201915207a8.jpeg"></a> </div> 続いてボイスコイルに穴あけ加工をしたのでダンパー室にコイル内圧が逃げます、今度はダンパー室にも空気の圧がかかる為コレを外気循環として逃し穴を加工しました、右が加工後で左が加工まえです、狙いとしてはストローク時にセンターキャップにかかる空気の圧を逃して抵抗を減らしリニアリティの向上、低域を伸ばす為に加工しました <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/20210320192130075.jpeg" alt="20210320192130075.jpeg"></a> </div> 磁気回路は内部までバラして再着磁してあります、錆止めもしっかり施工しましたので長く使える物となっております 今回着磁はサウンドデン様に依頼しました、着磁後は当方もギャップ周りの測定は行なってますので着磁は確実です、着磁測定結果と着磁の日にち記載のステッカーが付属します <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/20210320192344620.jpeg" alt="20210320192344620.jpeg"></a> </div> 低域やコーンが激しく動けば分割振動も増えます、ボーカル域の歪み対策としてカーボン製の補強リブを装着してあります、但し重くならない事と歪みの音も少しは残しておかないとつまらない音質になる為全体的にはやらずにあえて分割振動のみに焦点を当てて補強してあります、コーンアッセンブリーの重量もリブなしと比べて驚愕の質量差0.2g±0.1と超軽量に成功してます、コレにより軽量で一定の分割振動に強いコーン紙が出来上がりました、 <br> <br> <span></span> <br> <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/20210320193732a5f.jpeg" alt="20210320193732a5f.jpeg"></a> </div> ターミナルは締め込み事に中身が回らないように工夫された大型ターミナルに致しました、Yラグは非対応ですがバナナ端子と直せつ締め込みに対応します、内部配線は通常のPCCCCではなく情報量の多いディップフォーミング銅線を使用してます、各接点も腐食に強い金メッキ製として長い年月に耐えうる物を使っております <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/20210320194455153.jpeg" alt="20210320194455153.jpeg"></a> </div> センターキャップにも今回工夫をしてあります、裏は見せられませんが純正のなき止めスポンジは全体をカバーする様に大きめなスポンジですが今回低域が大きくなっている為バランスを取る為スポンジは最小限で形状も違いリング状にしてあります、ある程度は鳴きを抑えますが高域までも抑えないよう配慮した結果になります、 <div> <a href="javascript:void(0);"><img src="https://blog-imgs-142.fc2.com/t/a/n/tanian658/202103201943367eb.jpeg" alt="202103201943367eb.jpeg"></a> </div> エッジは前期のLE8Tに使われていたランサロイエッジとほぼ同等のラバーエッジになります、寿命もウレタンとは比較にならないくらい耐久性があるみたいですが環境により寿命は変わります15年～20年位と思われますがメンテナンス次第ではそれ以上とも言われてます 以上の内容を行い音質の向上と更に元気なLE8Tの音質改善に努めました、エンクロージャーは全体を磨いて（#1500番まで）ナチュラル着色、蜜蝋ワックスで仕上げて木目の美しい鈍い艶が出ております、どうしても消しきれなかった傷は御座いますがかなりの美品になります、 <br> <br> <span></span> <br> 格子も研磨してこちらは強度優先でウレタン塗装を施してあります、 <br> <br> <span></span> <br> 『ご注意事項』 <br> <br> <span></span> <br> 今回のSP-LE8Tはかなり気合いを入れて製作して当方としてはカスタムに成功してかなり満足のいく音質と見た目になってます、但しこれは当方個人的主観になります、エンクロージャーも美品レベルですが消しきれない傷もあり人によってはNGでしょう、好みの問題もあります、以上のクレーム等は一切受け付けできません事をご承知下さい、 <br> <br> <span></span> <br> 発送はヤマト宅急便着払い160サイズ二つになります、 <br> <br> <span></span> <br> 個人的なお願いですが過去に私の直したスピーカーをエージングが終わる前に手放す方がいますが中身をオーバーホールしている為最初は硬いのが通常です、新品同様エージングはしっかりしないと本領発揮はしませんので根気がある方にお願いしたいです、また神経質な方や理不尽な方連絡やお支払いの遅い方はご遠慮願います。 <br> <br> <span>（2021年 3月 21日 22時 13分 追加）</span> <br>現在同様のカスタムをしたLE8Tを知人に貸出でレビューして頂いてます、どうしても私一人の評価だけだと本当に良いのかが分からなく感想を頂いてます、 <br> <br>ノーマル品との比較でかなり低域のキレ、各帯域の明瞭度が良く全くの別物と評価頂きました、もっと色々な方に聴いて頂きたいと思える出来になったと思います、私個人的にはツィーターすらいらない位に昇格したとも感じてはいますが製作者一人の意見ではアレなので… <br> <br> <span></span> <br> 格子の止めですがネジ穴がバカになってしまったためマジックファスナーに変更しました、本来はネジ止めですが…その分少しお安くさせて頂きます、 <br> <br> <span></span> <br> 『追加で聴き込んでみての音質についての説明です』 <br> <br> <span></span> <br> 現在完成からエージングの為に鳴らし込んでます、その際色んな方々に聴いてもらってその音質を評価して頂いてますがかなり好評を頂いてます、上から下まで十分な出音を得ておりフルレンジを存分に楽しむ事ができる様です…あくまで皆さんの主観なので万人が『いい音』ととるわけではないですが当方としても出品当初より更にアタックが強く軽快な音になってきていると感じております、実際お値段的には色々資材を揃えて試し組みしたり色々苦労して考え作業してますので決して高すぎではないかなとは思ってます、 <br> <br> <span></span> <br> 昔の記憶ですが奇跡的にランサロイエッジが生きてる極上品のSP-LE8Tを聴いた事がありますがそれと比べてもコモリ感もなく一段明るい音質でコーン紙の質量や硬さも違う為軽快な軽低音が特徴的で聴きやすい印象です…主観ではありますし昔の記憶の中での比較です、参考までに… <br> <br> <span></span> <br>