オーディオのミニマム化を目指して奮闘中でしたが、出品する気になれず、前回の出品から半年以上経過してしまいました。今所有しているものは、音が個性的なものばかりで、一度手放してしまうと次は聴くことができなくなりますので、どれを残したら良いのか判断がつかずにいましたが、ステレオ関連を場所をとらない最も小さなものだけにして、他全てを出品することとしました。(アンプも出品します。)お好きな方お付き合いくださいませ。 <br>高価で重量のあるスピーカー(LINN dms 英国リン社の最初期のフラッグシップモデル)を友人に譲り、5w以下のお気に入りのアンプを数台所有し、音楽を最大限に楽しんでいます。このオーディオライフには能率の高いスピーカーが不可欠で、今回出品のスピーカーも非常に能率が高く、出力は1～2Wあれば充分ではないかと思います。 <br>このスピーカーに付いてるマグネットがついたものはもう1台所有していて、モノラル用の私の最もお気に入りの1つです。 <br>このスピーカーは、左右のつながりが非常に良く、モノラルと同等の疲れにくさがあります。私はほぼモノラル派で、ステレオを残す条件は中央の密度の濃さにありました。このテレフンケンはそれに加え左右の広がりも申し分ありません。 <br>最大の特徴は音色の変化、表情の細やかさです。それはこの時代のテレフンケンが一番ではないかと思います。60年代以降のものも悪くはないのですが、これと比べるとその音質差は歴然です。 <br>私はこれまで使用してきたオーディオ機材の印象をメモして残しています。以下はそこからの抜粋です。 <br>【派手さがなく感じることがあるかもしれない。グルンディッヒなどは派手で明瞭さがあるから、比較するとなおさらである。しかし、完成度はこちらが上である。これは芸術なのだ。楽器の音色が正確で、どんなギターを使っているのか？ミュージシャンの腕前、歌の上手い下手が全てわかるし、何より録音芸術としての完成度が非常に良い。これまで所有していたスピーカーと比べるとシュルツより上。ジョーダンワッツと同等だ。一聴しておとなしい音だが、情報量は多いのだ。もし音が目に見えたのならシャガールの作品の様なものになるかもしれない。】 <br>【淡く、脆く、ホロホロと崩れ去る様がとても美しい。これは、昨今の低能率なスピーカーを大出力アンプでガンガン鳴らすあの音とは対極にあるものだ。】 <br>口径はおよそ15センチ程です。このサイズは絶妙です。あまり大きなスピーカーは、音楽に大切な中音から中高音が出にくくなり、コーン紙の重量が増す為、もたついた印象になります。私が所有している最大は20センチまでで、しかもいま現在は1本だけです。ほとんどが小口径のものしか持っていません。若い方達にもそれをおすすめします。 <br>コーン紙は良好ですが、片側のフレームにはサビが発生していますが、左右の音に差はなく、音圧も揃っているようです。元々モノラル時代のスピーカーですので、2個同等のものを探し、ペアリングするのは大変だと思います。これは前オーナー様がペアリングし、箱にセットしたものです。箱は国産品です。スピーカーとスピーカー端子を結んでいるケーブルはklangfilmのアンプ内部で使用されていたものを使っているということです。 <br>スタンドは付属しません。スピーカー2台の出品です。 <br>興味のあるかたよろしくお願いします。 <br>